東京大学

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成果報告

公開シンポジウム

【2009.06.18】「アジア学術会議共同プロジェクト」ワークショップ開催

2009年6月18日にシンガポールにて、アジア学術会議共同プロジェクト「アジアにおける持続可能な水資源管理」ワークショップを共催した。アジア学術会議(SCA)は、アジア地域における学術的な共同研究と協力を促進するため、日本学術会議とアジア各国の科学アカデミー等により2000年に設立された国際学術団体であり、「水資源管理」プロジェクトは2008年に活動を開始した。ワークショップ第1部ではアジア10カ国から招へいした14名の研究者が、各国における水問題への取り組みについて報告し、APIELからは片山准教授が、APIELの環境リーダー育成の取り組みについて報告した。第2部では、今後の活動計画について討議し、"Higher education of graduate school level and capacity building of water professionals" をテーマとして活動することで合意した。具体的には2011年中に開催される国際会議で水分野における高等教育についてのセッションを開催することを目標としており、APIELでは環境人材とリーダー育成の立場から今後もこの活動に参加する予定である。


【2009.03.08】 「東南アジアの越境資源環境ガバナンス」ワークショップ開催

2009年3月8日(日)に東京大学本郷キャンパスの山上会館において「東南アジアの越境資源環境ガバナンス」に関する国際会議が開催された。この会議は、APIELの越境ユニットに用いるための教科書のドラフトを検討する会合で、著者である東南アジア各国の研究者、国際機関の代表者など10各国以上の関係者が原稿の内容を報告し、議論した。朝8時45分に開始した会議は夜6時過ぎまで続き、越境問題とは何か、研究者の役割は何か、本の構成はどうあるべきか、といった点について白熱した議論が展開された。今後は当日にやり取りされたコメントを基に原稿の改訂が行われ、2009年5月を目処に再提出、そして、編集作業を行った後にしかるべき出版社との交渉を開始する予定である。同時に、越境ユニットで考案されている教育内容に即した形で、ドラフトの一部を活用することも検討していきたい。


【2009.03.07】 APIELキックオフワークショップ開催

2009年3月7日(土)に東京大学弥生講堂アネックスにおいて、APIEL のキックオフワークショップ、" Knowledge or Experience? ? Educational challenges for environmental leaders in Asia" を開催した。ワークショップの目的は、APIELをささえる基本原則や教育手法を議論することであり、総計59名の参加を得て充実した議論をおこなうことができた。ワークショップは、APIELの統括責任者である東大総長(当時)・小宮山宏教授からのメッセージ代読と、味埜教授によるAPIELの紹介で開会した。続く午前中のセッションでは、花木教授と小貫特任准教授による東京大学の既存プログラム(都市工学専攻とサステイナビリティ学教育プログラム)についての説明を受けて、Philip Hirsh教授 (Sydney大学)、Amanda Graham博士 (MIT)、およびBarry Ness博士 (Lund大学)が話題を提供し、これらをもとに環境リーダーを特徴付ける鍵となる能力は何かについて議論した。午後のセッションのテーマは教育手法・教育技法であり、APIELの特任助教である太田博士および星子博士がAPIEL演習実施計画を紹介し、Sokhem Pech博士 (Hatfield Consultants Partnership)、Sitanon Jesdapipat教授 (Mae Fah Luang大学)、および、李新教授(中国科学院)からコメントをいただいた。ワークショップ全体を通して、環境リーダーの定義や役割から、分野融合型思考・異文化交流体験・コミュニケーションの技術の重要性や、多義性・多様性・共通性を受け入れる態度まで、幅広く議論が及んだ。Graham博士による" rubber band mentality" (輪ゴムのような感性)という例えは、環境リーダーの持つべき特性を的確に表現していたと言える。最終的にまとまった結論を出すには至らなかったが、フィールドワークにより学生に現実を見せることの大切さは、参加者の総意が一致するところであった。そのことが学生にモラル・リーダーシップを植え付け、環境問題にリーダーとして取り組む信念を作り出すことになる。


【2009.02.27】 「アジアにおける持続可能な水資源管理」シンポジウム開催

2009年2月27日、日本学術会議(東京都港区六本木)にて、日本学術会議公開シンポジウム「アジアにおける持続可能な水資源管理」を共催した。アジア学術会議参加国を中心に、さまざまな水問題を抱えるアジア12カ国からの14名の研究者が講演し、同時通訳のもと、約150人の一般の日本人が参加した。アジアにおける水の課題と解決のための挑戦、革新的な水処理技術、持続可能な社会のための環境政策と水、統合された水資源管理に向けての政策手段、についての講演および質疑があり、特に、持続可能な社会のための環境政策と水セッションにおいては、環境リーダープログラム代表の東京大学総長(当時)小宮山宏から、2050年を目標とした持続可能な社会について発表があった。アジアの水資源は、経済発展と急速な都市化、気候変動をはじめとする多くの課題に直面しており、リーダーシップを発揮できる環境人材の育成が求められている。アジアにおける水に関わる諸課題を概観したことは、今後の水関連の研究および人材育成に関して非常に有益であった。また、長期的な視野が必要であることが改めて示され、このような課題に取り組むべき人材の育成が非常に重要であることを再認識した。

【2008.10.30】 バンドン(インドネシア)にてワークショップを開催

APIELでは2008年10月30日・31日の2日間にわたり、インドネシアのバンドンにおいて、第6回東南アジア水環境シンポジウムの併設ワークショップを開催した。東南アジア各国の大学から10名の研究者を招いて行われたセッションは、ワークショップ主催者である東京大学の古米教授からの、環境リーダー育成のための環境問題にかかわる人々による有機的ネットワークへの参加と協力の呼びかけに続き、各参加者が、各大学における水問題を中心とした環境教育への取り組みをテーマに報告を行った。その後行われた質疑応答では、協力大学の学生や政府系組織、NGO関係者などを対象とした複数大学合同での実践型演習の開講の可能性など、両日併せて2時間強という限られた時間内であったにもかかわらず、協同授業科目の設営にむけて活発な意見交換がなされた。